ChatGPTは、OpenAIが開発した最新のAIチャットボットです。GPT(Generative Pre-trained Transformer)というAIモデルを採用しており、自然言語処理を使って人間のような会話を生成するのが特徴です。ChatGPTは日本語にも対応しており、その使いやすさからビジネス、個人の生活レベルまで幅広く活躍しています。
しかし、無料で利用できるのか、有料版との違いなどについて気になっていませんか。この記事では、ChatGPTを無料で使う方法、有料版との違い、無料版の制限などについて詳しく解説します。さらに、有料版機能の一部を無料で使う裏技もご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
※2024年4月1日のアップデートで、サインイン(会員登録)なしでChatGPTを利用できるようになりました!
ChatGPTの無料版と有料版の違い
ChatGPTは、会員登録なしで利用できる無料版の「GPT-3.5」、会員登録して利用できる無料版の「GPT4o mini」と有料版(GPT4 / ChatGPT Plus)があります。
無料版でも基本機能は利用できますが、回答精度が劣ったり、追加機能が使えないなどの制限があります。
※2024年7月18日にGPT-3.5はサービス終了しました。代わりに、より高性能な「GPT-4o Mini」が登場!
以下に無料版と有料版の違いをまとめました。
内容/プラン | 無料版(PC、スマホ共通) | ChatGPT Plus | アプリ有料会員 | Team(団体利用) | Enterprise(企業利用) |
料金 | 無料、無期限 | 20ドル/月額 | 3,000円/月額 | 300ドル/年 or 30ドル/月 | 個別(OpenAI社に問合せ) |
機能 | 基本的なチャット機能 (モデル:GPT-3.5-turbo GPT-4o Mini) | 高精度なチャット機能+有料機能の利用(モデル:GPT-4、GPT-4o、GPT-4o mini) | |||
制限 | チャット回数制限なし サーバー混雑時は一定時間の制限 | GPT-4oは3時間で80メッセージ。 GPT-4は3時間で40メッセージ 混雑時でも優先アクセス | メッセージ上限が高い。 混雑時でも優先アクセス | 個別(OpenAI社に問合せ) | |
音声認識 | アプリ版のみ可能 | 不可 | 可能 | ||
画像認識 | 可能 | 可能(画像を読み込ませられる) | |||
最新情報の取得 | 不可(2023年4月までの情報) | 可能(Browse with Bing機能により、最新のインターネット情報を基に回答) | |||
画像生成 | 不可 | 可能(モデル:DALL E3を使用) | |||
グラフ作成 | 不可 | 可能(Advanced data analysis機能により、グラフや表の分析・生成が可能) | |||
GPTsの利用 | 不可 | 可能(特定の性能に特化したGPTsが利用可能) |
無料版の特徴
・基本的な精度のチャット機能が利用可能。
・チャット回数の制限がない(実は無料版のほうが、回数制限が無い)。
・応答速度が早い(有料版は高機能なためか、無料版に比べ応答が遅めです)。
・他ユーザーが多数利用してサーバーが混雑している場合は、一定時間の利用制限がかかる。
有料版の特徴
・高精度なチャット機能が利用可能。
・3時間で40メッセージのみチャット送信が可能。
(詳細としては、1メッセージ送る→1メッセージが3時間利用枠を埋める→3時間以内に40メッセージを送る→利用枠が満杯になる→1メッセージ目を送って3時間が経過する→1メッセージ目が利用枠から消える→1メッセージ分の空きが出来る という仕組みです。2メッセージ目以降も同じように、3時間が経過すると利用枠から消えます)
・混雑時でも優先的にアクセスできる。
・様々な追加機能が利用可能(例えば画像生成、グラフ生成、ネットを回遊し最新情報の取得、ChatGPT機能のカスタム など)。
無料版(GPT3.5)と有料版(GPT4)の回答を比較
実際に、無料版(GPT3.5)と有料版(GPT4)に同じ質問(ChatGPTとは何ですか?)をしてみました。有料版(GPT4)の回答が、より具体的で事実に基づいているのが分かるかと思います。回答精度の違いの一例として、参考にしてみてください。
■無料版(GPT3.5)
Q:ChatGPTとは何ですか?
ChatGPTは、OpenAIが開発した言語モデルの1つで、大規模なデータセットを使ってトレーニングされた自然言語処理モデルです。GPT(Generative Pre-trained Transformer)の一部として、会話やテキスト生成などのタスクに使用されます。ChatGPTは、人間との自然な会話を模倣することを目指して設計されており、ユーザーの質問や会話に対して応答を生成することができます。
■有料版(GPT4)
Q:ChatGPTとは何ですか?
ChatGPTは、OpenAIによって開発された自然言語処理(NLP)技術を用いた大規模な言語モデルです。GPT(Generative Pre-trained Transformer)のアーキテクチャをベースにしており、大量のテキストデータを学習することで、人間のような自然な文章を生成したり、質問に答えたり、会話を行うことができます。ユーザーからの入力に対して、関連性の高い情報を提供したり、様々なトピックについて対話することが可能です。
ChatGPT無料版の使用制限
無料版のChatGPTは利用料金がかかりませんが、混雑時のアクセス制限と、追加機能が使えない制限があります。日常生活のサポート程度に利用するのが良いでしょう。
ChatGPT無料版の登録方法と使い方
ChatGPT無料版はトライアルではなく、日数の制限なくずっと無料で利用できます。Webサイトやアプリから登録して、基本的なChatGPTをすぐに利用できます。必要なのはメールアドレスのみ。利用に特別なインストールは必要ありません(スマホやiPhoneのアプリ版はダウンロードが必要です)。ChatGPTがWebサービスとして提供されているため、Webブラウザを開き、ChatGPTの公式サイトにアクセスしてログインまたは新規登録を行うことで利用を開始できます。
登録方法はコチラの記事を参考にしてみてください。
ChatGPT Plus(有料版)の料金
ChatGPT Plusは月額20ドル(アプリ版は月額3,000円)で利用でき、制限が全て解除されます。優先的なアクセスや応答速度の向上、新機能の先行アクセスなどの特典があります。ChatGPT Plusでは、新たな技術であるGPT-4がベースとして使われます。またサーバーが混雑していても優先的に利用でき、サポートが充実しています。
ChatGPT Plusの登録方法
無料プランに登録した後に、有料プランに加入する方法をご紹介します。
【誰でも利用可能】無料プラン | 【個人向け】ChatGPT Plus | 【団体向け】チーム | 【企業向け】ChatGPT Enterprise |
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ChatGPT有料プランを解約する方法
もし有料版を試した後、無料版に戻したい場合は、アカウント設定から簡単に変更できます。サブスクリプションをキャンセルするだけで、次回からは課金は発生せず、無料会員として利用を続けることができます。
【裏技】ChatGPT有料版機能である「DALL E3」を無料で使う方法
DALL E3は、画像を生成するAI機能で、通常は有料版でのみ利用可能です。しかし、Microsoftの検索エンジンBingに「Image Creator」という機能が無料で備わっており、有料機能と同等の性能を発揮します。
興味があれば、コチラの記事を参考にしてみてください。
まとめ
ChatGPTは、無料でも十分な機能があります。しかし、より精度が高く、便利な機能を使ったり商用利用を考えている場合は、有料版を検討してみましょう。無料版と有料版の違いを理解し、自分の用途に合わせて最適なプランを選びましょう。最新の情報は公式サイトで確認して、ChatGPTの可能性を最大限に活用してください。